LOOP NEWS
LOOP便り
2023.February
「世界水準の3日間 in Yoichi 」
世界屈指の名店とされるスペイン・バスク地方「アサドール・エチェバリ」にて、オーナーシェフのもと10年以上右腕としてレストランを支えてきた前田哲郎氏と、「Yoichi LOOP」仁木偉シェフとのスペシャルコラボディナーが1月18日~20日の3日間、雪景色に染まった余市にて熱く開催されました。
今回は薪や炭ではなく、あえて余市のブドウの枝を使って火入れをした前田シェフ。余市に来た意味と余市で魅せる理由を、自ら我々に示してくださったことにも感動しました。
3月には自身のレストランを開店するという多忙の中、バスクで培った芸術的な火入れの料理はもちろんのこと、シェフ自身の生き方や料理に対する姿勢に触れることができた、魂が喜ぶ素晴らしいイベントでした。
ゲストに喜んでいただくこと、ゲストの貴重な一日をいただく代わりにゲストを心からもてなすことを常に考えている前田シェフ。大変勉強になった3日間に心より感謝しています。
2023.February
「余市と世界を巡るワインの旅」
年末に出会ったのは"王のワイン"と称される、ナポレオンも愛した『ジュヴレ・シャンベルタン』。「シャンベルタンのワインと言えばナポレオン」と言えるほどこの関係は深く、ナポレオンは遠征先に必ずシャンベルタンのワインを持ち込んだとされています。濃い色調のパワフルで男性的で品格ある味わいから、「ブルゴーニュワインの王様」とも称えられます。
今回ご紹介する1本は、元航空整備士だったジャン・ミッシェル・ギヨンによる「Gevrey Chambertin 1er Cru Les Champonnets 2005」。今注目の生産者で、フランスのアシェット社が毎年発表する「アシェット・ワイン・ガイド2020」で年間最優秀ワイナリーに選出されています。
2005年はブルゴーニュのグレートヴィンテージ(最高の当たり年)。暖かい年だったのでブドウがよく熟しました。果実由来の香りと新樽由来の香りが17年以上の熟成により、凝縮感とエレガントさを存分に伝えてくれます。
2023.January
「おすすめワイン本を読みながらワイナリー巡り」
日本ワインがますます美味しくなっている今、飲んでいるだけではもったいない。余市の名門「ドメーヌ・タカヒコ」の曽我貴彦さんをはじめ、日本のトップワイナリーの生産者に会って話を聞き、試飲をして、畑に立ち、こころと身体で"体感"された方々が書き上げた本が最近出版されましたので、ぜひご紹介させてください。
- 『北海道ワイナリー50 つくり手たちを訪ねて』
阿部さおり、阿部眞久著 - 『髭男爵ひぐち君の語る 日本ワインサロン』
髭男爵ひぐち君著 - 『日本ワイナリーの深淵 出色ワインのつくり手たち』
鳥海美奈子著
余市のワインはもちろんのこと、エリア別に楽しく「読書しながらワイナリー巡り」ができるガイドの決定版。造り手さんたちの熱い思いを知ると、次回LOOPで飲んでいただくワインの味わいもきっと変わっていることでしょう
2022.December(Extra edition)
日本・スペイン フードサミット in バスク
2022年の11月14日〜21日、スペインのバスクで開催された、日本経済新聞社主催「日本・スペイン フードサミット in バスク」に、LOOPシェフ仁木偉がパネリストとして参加させて頂きました。
仁木の師匠であるスペイン在住の前田哲郎氏(前"Asador Etxebarri"スーシェフ)も参加し、日本とスペイン・バスク地方との食と暮らしの相違点、共通点を再認識しながら、お互いに学びあえる点を議論しコラボレーションを模索する目的で開催されたサミットは、食の未来を見据える中で、大切な原点にも気付かされる、とても有意義な一週間となりました。よりパワフルにアップグレードした仁木偉・・・ご期待ください!!
現地の動画が日本経済新聞社「日経イベント&セミナー」に掲載されていますので、是非ご覧ください。
2022.December
世界に拡がるLOOP(輪)
10月中旬、海外富裕層向け旅行エージェントに余市周辺エリアを視察していただき、将来的な訪日や来道につながる魅力を発信する北海道観光庁の企画内で、ディナー会場に選ばれるという光栄な機会に恵まれました。
アメリカやイギリス、フランスほかアジアのトラベルエージェントの方々をお招きして、仁木シェフの「余市料理コース」と「余市ワインペアリング」をご堪能いただきました。
皆さまから口々に「これほどまでに食とワインのレベルが高いとは、想像を超えていました」「旅に慣れた海外のV I Pの方々にも、きっとご満足いただける場所であるとわかりました!」とお褒めの言葉をいただきました。世界にも向けて、余市、そしてLOOPの魅力を伝えられる未来がすぐそこに見えた嬉しい瞬間でした。
2022.November
ワインの原石
余市での実りの秋を象徴するイベントと言えば葡萄の収穫。弊社畑スタッフが愛情込めて育ててくれた余市を代表する赤系品種「ツヴァイ」の収穫のために、余市登地区にある自社畑「三氣の辺」へ行って参りました。
この葡萄の特徴は、力強い骨格と華やかで豊かな果実味を兼ね備えているところ。繊細で複雑な香りを持つ、ワインの原石なんです。
自社畑で採れた葡萄で作ったワインをLOOPで提供できる日はいつだろう。何のお料理と合わせようか。いろいろと想像をしながら、近い将来の楽しみが増えました。
2022.October
平川ワイナリー訪問
余市での実りの秋を象徴するイベントと言えば葡萄の収穫。弊社畑スタッフが愛情込めて余市を代表する人気ワイナリーのひとつ「平川ワイナリー」さんの第二醸造所完成お披露目会に、ソムリエ資格取得を目指して勉強中のスタッフ・百武さんと参加して来ました。繊細でありながらしっかりパワーもあり、凛とした酸が中心にある上品な佇まいの「平川ワイナリー」のワインは、LOOPのペアリングでも毎日大活躍です。
一番印象に残った言葉が、「最高のワイン造りは、ブドウが育つ自然環境や風景そのものを香りや味わいの中に映し出すことだと考えています」。ぶどうへの最大の信頼と愛情、そして最低限の介入。この信念がいつも軸にあるのでしょう。素晴らしい人間性とお人柄があってこその、素晴らしいワイン。心から納得した貴重な時間でした。
2022.September
夏のワインセレクト
今回は夏に美味しい白ワイン3種のご紹介です。まずはギリシャの「アシルティコ」という白ワイン(左)です。ライムのような柑橘果実感とハーブを想わせる清涼感を伴った香味が広がる、強いミネラル感に包み込まれたイキイキとした味わいにクリームのような滑らかさが引き出された辛口の白ワインです。
もう1本がフランスはブルゴーニュの「シャブリ」(右)。Domaine 47N3E(ドメーヌ・キャホンセット・エヌ・トワ・ウ)ドメーヌ名の由来は、緯度経度である北緯47度、東経3度にちなんでいます。シトラスやライム、青りんごの香りに爽やかな草原のアロマ。シャープなアタックに豊かなミネラルとスッキリドライ感がたまりません。
最後は余市から平川ワイナリーさんの「ポンセ テール・ド・ヨイチ 2021」(中)。リンゴ、梨、柑橘、白い花のアロマの背景に、塩味のニュアンスがあります。
夏の食材には清涼感、さっぱり感、みずみずしさを持ったワインがベストマッチ。是非お試しください!
2022.August
夏の食材
7月に入り仁木シェフのコースも夏色に変わって来ました。余市トマト、甘とう美人(唐辛子)、ヤリイカ、真蛸、雲丹、メロンなど、見た目もビタミンカラーの彩りが食欲をさらに湧かせます。
以前より好評の「ニシンの棒鮨」も、ますます美味しくなりました。合わせるワインは自社畑の余市「ミキノホトリブラン」ケルナーとミュラートゥルガウという2種のブドウのブレンドで、爽やかな酸味が心地よくオススメです。夏の余市とLOOPを是非満喫ください。
2022.July
LOOPで起きた奇跡の出会い
7月に入り仁木シェフのコースも夏色に変わって来ました。余市トマト、甘とう美人(唐辛子)、ヤリイカ、真蛸、雲丹、メロンなど、見た目もビタミンカラーの彩りが食欲をさらに湧かせます。
以前より好評の「ニシンの棒鮨」も、ますます美味しくなりました。合わせるワインは自社畑の余市「ミキノホトリブラン」ケルナーとミュラートゥルガウという2種のブドウのブレンドで、爽やかな酸味が心地よくオススメです。夏の余市とLOOPを是非満喫ください。
2022.June
自然派(ナチュール)ワインの魅力
余市の多くのワイン生産者は自然派(ナチュール)ワイン生産者です。添加物不使用かつ酸化防止剤の使用をなるべく少なめに抑え、無農薬・有機栽培で育てられた自然な葡萄のみを使用するナチュールワインの味わいは、ブドウ本来の味わいを楽しめると近年ますます人気を誇っています。
余市の気候にもよく似たフランスのアルザス地方で大人気の「クリスチャン・ビネール」という造り手がいます。
今でこそ無農薬のスタイルが見直されていますが、少し前までは化学肥料がもてはやされていました。その時代にも頑なに一貫して無農薬の農業を続け、まわりの人に変わっていると言われながらも、このスタイルを一貫して守り続けた造り手です。
そのワインの味わいは"ウルトラ自然"。一度飲んだら誰でも忘れることが出来ないほど、印象的な香りと厚みとエレガンスを備えたスーパーワインです。余市ワインとビネールの夢のペアリングを、LOOPでぜひお楽しみください。
2022.May
記憶に残るコラボディナー
2022年3月20日(日)、福岡の名店「菊鮨」の瀬口祐介さんをお招きしてスペシャルコラボディナーを開催いたしました。由佳社長と長年の親交がある瀬口さんと仁木シェフの待望のコラボレーションに、全国から総勢64名のゲストが駆け付けてくださいました。
「その日一番の鮨を提供する」のモットーは余市でも健在。仁木シェフの余市食材を使ったスペシャリテと交互に輝く「宝石」が運ばれるさまは、まさに夢の競演でした。
「LOOP」支配人・倉富セレクトのお鮨との新たなペアリングワールドも大好評。「See you again!」の約束を交わして宴を終えました。
2022.April
スペシャリテの完成!
仁木シェフによるスペシャリテ(看板となる一皿)が完成しました。余市のニシンとパプリカを丁寧に重ねた「余市鰊のミルフィーユ」。余市近郊の海を代表するお魚といえば「鰊/ニシン」です。鮮度が抜群なものでしか実現できない料理を、見た目にもこだわって試行錯誤の末に完成させた渾身の一皿です。
合わせるワインは、地元仁木町のル・レーヴ・ワイナリーの「Endless Story」という名の白ワイン。ケルナーという品種の柑橘風味が特徴です。ぜひ多くの方にご体感いただきたい組み合わせです。
2022.March
冬の余市で味わう「熊」「蝦夷鹿」「カスベ」
北海道・余市の冬の味覚といえば、熊に蝦夷鹿、カスベ(エイ)。この地域ならではの珍しい食材を、仁木シェフが季節に合ったリッチなテイストに仕上げてくれます。
熊と蝦夷鹿は、釧路の隣まち・白糠(しらぬか)産。熊は柔らかく煮込み、牛蒡とセリを添えて。蝦夷鹿はローストに。赤ワインソースで人参のピュレとともに。カスベはムニエルにして、酸味を効かせたラヴィゴットソースで、サラダ仕立てにして提供します。
これらの旬の食材は、地元「ノボリ(登)地区」でしか飲めないピノ・ノワールとの相性も抜群。有名ワイナリー「ドメーヌ・タカヒコ」の村上敬一さんが、師匠である曽我貴彦さんと共に醸造して誕生した1本など、豪華なボトルをそろえています。
2022.February
2回目の冬
余市に来て2回目の冬を迎えました。
多くのメディアにも取り上げていただき、北海道内外から1年前からは考えられないほど多くの方々に足を運んでいただきました。
仁木シェフの料理探求もとどまること知らずで、札幌を中心にジャンルを問わず名店を食べ歩き、多くの刺激とヒントを得るたびに、形を変えて自身のものにしています。
昨年から大きくヴァージョンアップしたLOOPのコース料理を極上のワインペアリングと共にご体感ください。
本年もよろしくお願い申し上げます。
2022.January
コラボイベントの魅力
昨年の11月20日(土)、由佳先生のお気に入りのお店のひとつ「鎌倉イチリンハナレ」の齋藤宏文シェフをお招きして、LOOP仁木シェフとのコラボディナーを開催しました。神奈川県で食べログNo.1のシェフと、余市でその才能が開花して波に乗る仁木シェフ。まさに今が「旬」の二人の競演に、多くの美食家が集い大盛況となりました。
予約困難な人気店の齋藤シェフは、実力はもちろんのこと、常に謙虚で真摯、かつたっぷりのユーモアと愛を持つ寛大な人。心地よい空気感を生み出す齋藤シェフから多くを学びました。LOOPにとって大切な節目となるこの日をきっかけに、さらに美味しく、楽しく進化していきます。3月にも素敵なコラボイベントを企画中ですので、どうぞお楽しみに!